くしゃみ大好き!

くしゃみにとらわれたある男の半生を綴る

くしゃみ観察(中学校編1)

中学校で思い出に残ってるくしゃみです。

この頃はそれなりに記憶が明確で、印象的なくしゃみの子に何人も出会いました。

  • 1年生のときにクラスが一緒だったIさん。授業中にくしゃみを連発する子ですぐに気になった。くしゃみのタイプは乾いたくしゃみで大きさは普通。「フゥウッフン!」と一回出たら3~4連発してた。学校の定期検診で鼻炎の子は何か特別に連絡があってたので、その子が鼻炎持ちの子だと分かった。くしゃみの声は普通だったけど、特に好きだったのが、呼入期のときに小さな鼻の穴がプクーと膨らむところ。鼻炎持ちの子らしく人前でくしゃみするのに慣れているのかときどき手で顔を抑えず無防備なくしゃみの表情を何度も見せてくれた。鼻の穴を開いてくれたタイプの中でも3人に入るベストなくしゃみだった。
  • この子も同じクラスのOさん。立派で大きな、でも形の整った鼻をしている綺麗な子だった。冬の日はその大きな鼻がはっきりと赤くなってそれがまた可愛かった。でもくしゃみはどちらかといえばあまりしてくれなかったと思う。朝雨が降ったあるテストの最中、びしょぬれになって風邪ぎみなのか鼻をしきりにすすっていた。そして「ハックシィィッ!」と特大の湿ったタイプのくしゃみをしてくれた。1年間同じクラスで、まれにその特大くしゃみを聞くことができた。ある冬の日の朝。学校に来て椅子に座ってるその子が「ハックシュン!」と大きなくしゃみ。鼻水が出ててそれもまた可愛かった。
  • 入学当初隣の席だったNさん。綺麗な鼻筋をしていて可愛かった。この子は3年間一緒のクラスだったので何回もくしゃみを見ていた。くしゃみは平凡で「フッウッフン!」という乾いたくしゃみ。ただ、鼻が少し悪いのか結構頻繁にくしゃみをしていたと思う。忘れられないのは、隣の席に座っているその子をふと見たとき、横顔が切ない顔になってて、そのままくしゃみをしてくれた。あの表情はなんか強く思い出に残ってるなぁ。
  • 学校以外での出来事。古本屋で立ち読みしていると「ひっくしゅん!ひっくしゅん!」というはっきりと喋る感じのくしゃみが聞こえてきた。圧縮期のときに出る声としては「ハッ!」か「ヘッ!」が多く、「ヒッ!」と発音する人は珍しい。またくしゃみ出ないかなと観察していると本屋から出て行った。ちょっと興味が出てきてそのままフワーとついていくとまたすぐ近くの本屋さんへ。自分はその人の顔が横目で見れる位置について、またくしゃみしてくれないかとまじまじ見ていた。普通はこんな状況で二度とくしゃみは出ないのだけれども、なんとまたくしゃみをしてくれた。「ひっクション!ひっクション」。今度は顔をちゃんと見れて幸せで得した気分になりました。